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◎日程第2 議第95号から議第121号まで
一括上程(市長の
提案理由説明)
○議長(
永松弘基) 次に参ります。
日程第2、本日提出されました議第95号から議第121号までを
一括上程いたします。
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議案
番 号 件 名
議第95号 平成27年度大分市
一般会計補正予算(第2号)
議第96号 平成27年度大分市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
議第97号 平成27年度大分市財産区
特別会計補正予算(第1号)
議第98号 平成27年度大分市
公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)
議第99号 平成27年度大分市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)
議第100号 平成27年度大分市
介護保険特別会計補正予算(第1号)
議第101号 平成27年度大分市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
議第102号 大分市
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の制定について
議第103号 大分市
個人番号カードの利用に関する条例の制定について
議第104号 大分市一般職の
任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の制定について
議第105号 大分市
教育委員会組織条例の制定について
議第106号 大分市
事務分掌条例の一部改正について
議第107号 大分市印鑑条例の一部改正について
議第108号 大分市
住民基本台帳カードの利用に関する条例の廃止について
議第109号 議会の
議員その他非常勤の職員の
公務災害補償等に関する条例の一部改正について
議第110号 大分市税条例の一部改正について
議第111号 大分市
婦人保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について
議第112号
大分市立小学校設置条例の一部改正について
議第113号
大分市立幼稚園条例の一部改正について
議第114号 公の施設に係る
指定管理者の指定について
議第115号 公の施設に係る
指定管理者の指定について
議第116号 公の施設に係る
指定管理者の指定について
議第117号 公の施設に係る
指定管理者の指定について
議第118号 公の施設に係る
指定管理者の指定について
議第119号
住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域内の
住居表示の方法について
議第120号 土地買収について
議第121号 市道路線の認定及び廃止について
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○議長(
永松弘基) この際、
提案理由の説明を求めます。
佐藤市長。
○市長(
佐藤樹一郎)(登壇) おはようございます。本日ここに、平成27年第4回
大分市議会定例会が開会されるに当たりまして、提出いたしました諸議案の概要を御説明申し上げます。
まずその前に、このたび
地方自治功労者として
大分県知事表彰を受けられました二宮博
議員に対し、市民を代表してお喜びを申し上げますとともに、長年にわたり市政発展のために御尽力いただきました御功績に対し、心から敬意と感謝の意を表し、あわせて、今後ともますます御壮健で御活躍されますよう祈念申し上げます。
次に、最近の市政の動きについて御報告申し上げます。
最初に、
ラグビーワールドカップ2019
日本大会へ向けた
取り組みについてであります。
去る9月18日から10月31日までの日程で
ラグビーワールドカップ2015
イングランド大会が開催され、
ニュージーランド代表の連覇でその幕をおろしました。
4年後の
日本大会の開催地の一つであります本市では、
大会期間中の9月23日と10月3日、
日本代表戦2試合のパブリックビューイングを大分駅
府内中央口広場において実施しました。
これらの試合は、
日本代表が優勝候補の
南アフリカから歴史的な勝利を飾った後の試合ということもあり、夜間の実施にもかかわらず、両日で1,100名もの方々が応援に駆けつけてくださいました。会場では、選手のプレーのたびに拍手や声援が沸き起こるなど大きな盛り上がりを見せ、ここ大分の地から
日本代表を後押しすることができたものと考えております。
また、10月15日から19日までの日程で、
広瀬大分県知事を団長とする大分県
ラグビーワールドカップイングランド大会視察団がイギリスを訪問し、私もその一員として参加してまいりました。
現地では、日本対
南アフリカ戦が開催されたブライトン市の市長を初めとする行政や
大会運営関係者とお会いし、開催準備や運営方法、経済効果などについて貴重なお話を伺うとともに、
日本代表の試合が行われたスタジアムや宿泊したホテル、練習会場など施設の視察も行いました。さらに、準々決勝の
南アフリカ対
ウェールズ戦を約8万人の観客とともに観戦し、現地の熱気と迫力を体感させていただきました。
今回の視察を通して、選手や関係者の
受け入れ体制はもとより、世界各地から観戦に来られる皆様に楽しんでいただくための
ファンゾーンの設置、輸送手段やボランティアの組織化など、開催地としての課題を明確に把握することができました。
日本大会までの残り4年間、今回の
日本代表の活躍による
ラグビー人気の高まりを
大分開催に向けた機運の醸成につなげ、市民や
関係団体の皆様とともにその成功を目指してまいります。
次に、
連携中枢都市圏についてであります。
我が国の
人口減少、
少子高齢化の進展により、地方における生活基盤の確保や
行政サービスの持続的な提供が大きな課題となっております。
こうした中、昨年、
地方自治法の改正により、
地方公共団体間で
連携協約を締結し、地域の実情に応じた柔軟な都市間の連携が可能となる新たな制度が導入されました。
この制度を活用した
連携中枢都市圏の形成を目的として、本市を含む7市1町により
大分都市広域圏推進会議が去る10月5日に設立されました。当日の会議では、各市町が単独では解決できない課題への
取り組みや、継続的、安定的な
行政サービスを提供し合うことにより、
人口減少社会においても活力ある社会経済を維持し、住民が安心して快適な暮らしを営んでいける圏域を形成することが確認されたところです。
今後は、連携を行う政策の方向性や各市町の役割等について協議を進め、
大分都市広域圏の目指すべき姿を示していくとともに、各市町との
連携協約の締結に向けて取り組んでまいります。
次に、武漢市及び
オースチン市との交流についてであります。
去る10月6日から7日にかけて、
友好都市であります武漢市から万勇市長を団長とする第19次武漢市
友好訪問団9名を本市にお迎えいたしました。本市への
武漢市長の訪問は6年ぶりのことであり、万勇市長との会談では、これまで両市が培ってきた
友好関係を引き継ぎ、さらに発展させていくことについて、お互いに確認することができました。
このほかにも来年度の
友好交流協議書の調印式のほか、武漢の森で記念植樹を行うなど、両市の友好の歴史に新たな1ページを刻むことができたものと考えております。
また、今回の来訪の際、万勇市長から第9回武漢市
人民政府国際諮問顧問団会議にお招きいただいたことから、去る11月18日から19日にかけて、武漢市を訪問してまいりました。
この会議は、武漢市に進出する
グローバル企業の経営者などを招聘し、
都市経営や経済振興について提言を受けることを目的に開催されており、私も大分市におけるイノベーションと
産業競争力の向上についてと題し、本市の
取り組みや私のこれまでの経験について発表してまいりました。
会議での各顧問の提言は、私にとりましても大いに参考となるものであり、今後の本市の
行政運営に生かしてまいりたいと考えております。
一方、
オースチン市とは、平成2年に
姉妹都市を提携し、ことしで25周年を迎えました。これを記念いたしまして、去る11月13日から18日までの間、私を団長、今山裕之副議長を副団長とする第6次大分市
親善訪問団と、
大分オースチン友好協会の会長を初めとする
市民訪問団が、
オースチン市を訪問してまいりました。
現地では、スティーブ・
アドラー市長を初めとする
オースチン市の方々から温かい歓迎を受け、市長との会談や今後の
姉妹都市交流に関する
パートナーシップ宣言の調印などを行ったところです。
また、今回は、
アメリカ国内でも人気の高い和太鼓を披露する音楽団体「鐵心太鼓」を本市から派遣し、演奏会を開催したところ、観客の皆様に大変喜んでいただくことができました。
今回の
交流事業を通じまして両市の相互理解がさらに深まり、
姉妹都市関係の一層の進展が図られたものと確信いたしております。
次に、
中核市サミット及び
全国市長会についてであります。
去る11月5日、前橋市で開催された
中核市サミットに参加し、「中核市から
地方創生を!」をテーマに、
人口減少の克服や
地域活性化の諸施策について議論を交わしてまいりました。
また、同月11日から12日にかけて東京都で開催された
全国市長会に参加し、平成28年度国の施策及び予算に関する提言と
地方創生の推進・
分権型社会の実現に関する決議など6件の決議を決定いたしました。
会議の終了後には、私も副会長として、提言と決議の実現について政府などに対し直接要請を行ってきたところでございます。
今後もこのような活動を通じて地方の声を発信する中で、活力ある地方の実現に向けた
取り組みを進めてまいります。
次に、
市道中央通り線についてであります。
中央通りにつきましては、本年3月、仮設的に中央町側の歩道を拡幅するとともに、
中央通り歩道拡幅検証委員会を設置し、自動車、
歩行者等の交通量や交通動態、にぎわいに関する客観的な検証を行っていただいたところであります。
去る9月2日には、当委員会から検証結果について、通常時においては
自動車交通への影響は少なかったものの、
にぎわい創出や東西の回遊性の向上については効果は認められず、今後、
商店街等と連携し、連動した
にぎわい創出や
回遊性向上等への
取り組みが必要であることなどが報告されました。
また、本年第3回
市議会定例会におきましては、
中央通りについて、早期に原状回復を図るとともに、より歩きやすい歩道と、より安全で運転しやすい車道の整備を求める陳情が採択されたところです。
こうしたこれまでの経緯を踏まえ、
中央通りの現在の
仮設工事による歩道部分を今年度中に一旦撤去し、もとの状態に戻す方針を決定いたしました。
なお、
仮設工事に伴い、4カ所から2カ所へ集約しておりますバス停と、国道10号と接続する
交差点部分につきましては、利用者の
利便性向上や
バリアフリー化等を考慮する中で、引き続き各管理者と協議を行ってまいります。
また、今後の
中央通りの基本的な道路機能のあり方につきましては、現在見直しを進めております大分市
都市計画マスタープランの
中心市街地の
まちづくりの方針などをもとに、
市美術館、城址公園、大友氏遺跡を初め、新たな大分市の魅力創出の拠点となりました
県立美術館やJRおおいたシティなども加えた
中心市街地全体のビジョンを描く中で、幅広い市民の意見を拝聴しながら検討を進めてまいりたいと考えております。
最後に、
県立総合体育館の活用についてであります。
現在、大分県におきましては、
大分スポーツ公園内に
県立屋内スポーツ施設を建設する準備を進めているところでございます。
こうした中、去る9月17日に開催された大分県
スポーツ推進審議会では、
大洲総合運動公園内にあります
県立総合体育館の今後のあり方について、県有施設としては廃止することはやむを得ないとした上で、
市町村域施設としての活用は十分可能であり、
地域住民の活動の確保の観点から、大分市の意向も聞きながら最終判断をするよう、
県教育委員会宛てに答申がなされました。その後、県から本市に対し、
県立総合体育館の活用に関する意向の確認があったところです。
本市といたしましては、施設の利用状況を把握するとともに、
維持管理、更新経費などの
財政負担を精査した上で、まずは、本市の
スポーツ推進審議会の意見を踏まえる必要があることから、去る11月19日に審議会を開催し、来月には審議会としての意見を取りまとめていただく予定としております。
今後は、
スポーツ推進審議会の答申とあわせて、市議会を初め、市民の皆様の意見をお伺いする中で総合的に判断し、市としての方針を決定してまいりたいと考えております。
それでは、
予算議案について御説明申し上げます。
まず、
一般会計補正予算についてでありますが、今回の
補正予算は、
退職手当等の人件費の調整及び平成26年度の事業費の確定に伴う
国庫負担金等精算返還金のほか、猿やイノシシなどによる
農作物被害を防ぐための経費を中心に編成いたしました。
また、
債務負担行為として、
指定期間満了に伴う
ホルトホール大分など5施設の
指定管理業務委託料のほか、大分駅
府内中央口広場屋外トイレ設置事業などを計上しております。その結果、補正額は8億9,800万円となり、補正後の
一般会計予算総額は1,681億2,200万円となったところであります。
歳出の主なものについてでありますが、民生費には、4億1,761万6,000円を計上いたしております。その主なものは、
生活保護費や
保育所運営費などの
国庫負担金等精算返還金のほか、
障害児通所支援に係る経費の
追加計上であります。
総務費については、3億4,491万1,000円を計上いたしております。その主なものは、定年前
早期退職等に伴う人件費の
追加計上のほか、県と共同して日本とロシアの
フェンシングナショナルチームのキャンプを誘致するための経費や、県から
パスポートの発給申請の受け付け、交付に係る事務の権限が移譲されることに伴い、本庁舎地下1階に
仮称大分市
パスポートセンターを設置するための経費の計上であります。
商工費については、9,200万9,000円を計上いたしております。その主なものは、高崎山の猿による農作物の被害防止のため、高崎山を囲う電気牧柵を改修するための経費の計上であります。
災害復旧費については、3,240万円を計上いたしております。その主なものは、8月の台風15号、及び6月と9月の豪雨による倒木撤去や
市道のり面崩壊などの復旧に係る経費の計上であります。
農林水産業費には、2,333万円を計上いたしております。その主なものは、イノシシや鹿による農作物の被害を防ぐための報償金や防護柵の設置等への補助金の計上であります。
次に、歳入についてでありますが、今回の
補正予算の主な財源といたしましては、
国庫支出金6,360万円、
県支出金1億441万円、繰越金7億499万2,000円を計上いたしております。
続きまして、
特別会計補正予算についてでありますが、
国民健康保険特別会計には、
保険給付費に係る
国庫負担金等の
精算返還金の追加として3億800万円を計上いたしております。
その他の
特別会計につきましては、平成26年度決算の確定に伴う事業費の調整が主なもので、その補正額は1億5,200万円となっております。
次に、
一般議案の主なものについて御説明申し上げます。
まず、議第102号は、大分市
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の制定についてでありますが、これは、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆる番号法の施行に伴い、本市の事務における
個人番号の利用及び
個人番号が含まれる
個人情報の提供等に関し、必要な事項を定めようとするものであります。
議第103号は、大分市
個人番号カードの利用に関する条例の制定についてでありますが、これは、番号法の施行に伴い、
自動交付機により住民票の写し等を交付するための
個人番号カードの利用に関し、必要な事項を定めようとするものであります。
議第104号は、大分市一般職の
任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の制定についてでありますが、これは、専門的な知識、経験を備えた人材の活用や、期間が限定される
行政ニーズへの効率的な対応を行うため、
地方公共団体の一般職の
任期付職員の採用に関する法律に規定する
任期付職員の採用及び給与の特例に関し、必要な事項を定めようとするものであります。
議第105号は、大分市
教育委員会組織条例の制定についてでありますが、これは、多様な民意を幅広く
教育行政に反映し、
教育委員会のさらなる活性化を図るため、大分市
教育委員会について委員を1人増員し、教育長及び5人の委員をもって組織しようとするものであります。